Thunderbolt の帯域は 10Gbps です。
これは DisplayPort 1.1a (10.8Gbps)
としての機能を概ね備えています。
その帯域は WQHD (2560×1440) 60Hz、
4K (3840×2160) 30Hz をまかなうことができます。
4K 60Hz には足りません。
Thunderbolt 2 の帯域は 20Gbps です。
これは DisplayPort 1.2a (21.6Gbps)
としての機能を概ね備えています。
その帯域は WQHD (2560×1440) 60Hz、
4K (3840×2160) 60Hz をまかなうことができます。
5K 60Hz には足りません
という流れから
Thunderbolt 3 の帯域は 40Gbps で
DisplayPort 1.3 (32.4Gbps) を内包することで
5K 60Hz をケーブル 1本で繋げるようになるのかと
ぼんやり想像していたのですが違うようです。
Intelが「Thunderbolt 3」を発表――USB 3.1 Type-Cとの共存で延命へ【詳報】 (1/3)
マルチディスプレイの観点から見ると、
Thunderbolt 3 は DisplayPort 1.3 ではなく、
DisplayPort 1.2 x 2系統分のようです。
1本のケーブルで DisplayPort 1.2 x 2系統分を
出力できますから、数珠つなぎ (デイジーチェーン)
で 4K 60Hz のディスプレイを2つ繋げたり、
あるいは DisplayPort 1.2 x 2本に分岐させて
HP Z27q 5K や Dell UP2715K などのような
DisplayPort 1.3 ではなく DisplayPort 1.2 x 2系統で
接続する 5K 60Hz のディスプレイと接続できるのでしょう。
Thunderbolt 3 のコネクタは USB 3.1 Type-C で、
ケーブルは以下のような 3種類になります。
タイプ | 伝送速度 | 最大ケーブル長 | 導線素材 |
Passive | 20Gbps | 2メートル | 銅 |
Active | 40Gbps | 2メートル | 銅 |
Active | 40Gbps | 60メートル | 光ファイバー |
Thunderbolt 3 は高性能で高価で、そして
ちょっとややこしい感じがします。
仮に、次の iMac 5K や Macbook Pro に
Thunderbolt 3 が2系統搭載されたと想像して、
マルチディスプレイに関してだけ考えると、
4K 60Hz 4画面か 5K 60Hz 2画面を
接続できるようになるのかもしれません。
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