Webサービスでは IE8, IE9 までサポート対象に含めるべきか?

繊細な個人情報の取り扱ったり、オンラインショップを運用・制作する場合には古いブラウザからの利用を制限する方が良いかもしれません。セキュリティは Webブラウザとサーバの両方をセットで考える必要性があります。IE8 や IE9 などの古いブラウザでは、妥当なセキュリティ対策がなされたサーバの Webページを (設定の変更なしに) 表示できません。表示できるように設定を変更すると安全性が低下します。そのため、Facebook や Twitter などの、ある程度安全性に配慮しているサービスを IE8 や IE9 で安全かつスムーズに利用することはできません。
第三者が見ても差し支えない情報のみを扱う場合を除き、Webサイト・サービスの運用・制作において IE8 や IE9 のサポートをするか否かは考慮すべき検討事項と言えます。

特別な理由がなければ IE8 や IE9 のサポートを打ち切った方が良いかもしれません。

Webサイトや Webサービスの内容によっては、
IE8 や IE9 をサポート対象に含めると
ユーザサポート費用の増大を招く可能性があるためです。

具体的には、セキュアな通信 (https) が必要なWebサービス
において、 IE8 や IE9 をサポート対象に含めると問題になることがあります。

Internet Explorer ではこのページは表示できません

メールフォーム、オンラインショップなどでは、
個人情報や決済などを注意深く扱う必要があります。
これらは暗号化して (httpsを使って) 通信することが望ましいです。

サーバに妥当なセキュリティ対策が施されている場合、
IE8 や IE9https を使った通信を行うと、
Internet Explorer ではこのページは表示できません
といってページが表示されません。

ざっくり言えば、ちゃんとセキュリティ対策をすると
IE8 や IE9 でちゃんとページが表示されなくなります。
逆に、危険性のある悪い状態にすれば
IE8 や IE9 でもページが表示されることになります。

実際、Twitter や Facebook など、
セキュリティをある程度重視しているところであれば
IE8 や IE9 でアクセスしてもページは表示されません。

もう少し詳しいお話を以下のページにまとめてあります。
「Internet Explorer ではこのページは表示できません」といって https のページが表示できないときの対処法

最新ブラウザでは美しく、旧ブラウザでもそれなりに

最新のブラウザではその高機能を活かして美しく表示、
古いブラウザでも頑張ってそれなりに表示する。
このようなWebコンテンツ制作の方針はプログレッシブ エンハンスメント
(Progressive Enhancement)
と呼ばれています。

例えば、最新ブラウザでは HTML5 + CSS3 による高機能な Webサービスを、
古いブラウザ ( IE8 や IE9 ) でもそれなりに使えるサービスを提供したい。
そのような場面で出てくる制作方針です。

そのような方針で、新旧さまざまなブラウザを考慮した
Webサイトは珍しくありません。
日本国内では Windows + IE のシェアが大きく、
いくらか古いバージョンのソフトをお使いの方もおられます。
それらの事情を考慮すると、 IE8 や IE9 を
サポート対象に含むという選択肢は当然出てきます。

プログレッシブ エンハンスメントで制作すること自体に問題はありません。

しかし、運用している、あるいは制作するWebサイトやサービスが
セキュアである必要がある (httpsを使う) 場合には、
IE8 や IE9 のサポート対象に含めると問題になってくるのです。

Google は IE8 と IE9 をサポートしない

GoogleのFinancial Tablesを見てみると
2015年第1四半期の Total Revenues は $17,258 (in millions)、
その内 Total Advertising Revenues が $15,508 (in millions) となっています。

つまり 90%が広告収入です。

Webブラウザで広告を出すことで収益を得るのですから、
広告表示のチャンスを増やすために、
Google は IE8 や IE9 に対してもサポートが手厚いか?
と思いきやそうでもありません。

Google が提供している Webアプリケーションである
Google Apps では IE8 や IE9 のサポートが終了しています。

Google Appsヘルプには
・最新ブラウザ
・1世代古いブラウザ
のみをサポートする旨が記載されています。

https://support.google.com/a/answer/33864?hl=ja

例えば、IE12 が出ると
・最新の IE12
・1世代古い IE11
がサポート対象となり、
IE10 はサポートが終了となります。

ちなみに、IE8 は 2012年11月に、IE9 は 2013年11月
あたりでサポートが終了しています。

IE8 と IE9 のシェアはあわせて 7%

IE8_share

IE9_share

データの収集方法によって数字に変動があるのですが、
statcounter によると、日本国内での IE8 と IE9 のシェアはあわせて 7% ほどです。

これはパソコンでのシェアです。
スマホやタブレットを考慮すると
IE8 と IE9 のシェアはより少なくなります。

どちらがより良いのか

古いブラウザでもそれなりにきちんと表示でるようにすれば
より多くの人が閲覧・利用することができます。

古いブラウザのサポートは、安全性の高い Webサイトや
サービスの運用・制作を時として不可能にします。

古いブラウザで幅広く利用できるとともに
安全が高くて高機能なWebサイトやサービス
というのは時として相容れません。
その性質上両立できませんから、選択が必要です。

繊細な個人情報の取り扱ったり、オンラインショップ
運用・制作する場合には古いブラウザからの利用を
制限
する方が良いと思います。

第三者が見ても差し支えない情報のみを扱う場合には
古いブラウザでの利用を考慮するのが良いと思います。

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