インフラとカフスボタン
インテル、ボタン大のウェアラブル用モジュールCurieを発表。Quark SE SoCで6軸センサとBLE内蔵 – Engadget Japanese
Nicholas Negroponte (ニコラス ネグロポンテ) は
右腕のカフスボタンと左腕のカフスボタンが
衛星経由で通信できるくらいインフラが普及してきたら
変化 (未来) が見えてると指摘していました。
これは一番複雑なアイデアだ。今話をしているこのホテルもたぶんワイヤレスになっているが、(ネグロポンテの腕時計を持っていたとして)ライターに火を付けることすらできない。ワイヤレスはコンピュータと話すことに使われるだけだ。しかしネグロポンテの考えは、本当にインターネットが浸透し、基本的には地球上の意味のあるもの何でもがIPアドレスを持っていること。未来がわかるようになるのは左腕のカフスボタンが右のカフスボタンと衛星経由で通信できるようになったときだという彼の名言がある。それが未来だ。
この構想が語られたのはずいぶん前だ。ネグロポンテが指摘したのは、インフラを普及させよ、そうすれば今までとは違ったものを得られるようになるということだが、それを実現するには時間がかかる。携帯電話を役立つようにするインフラに人々が投資し始めるのにも、何年もかかった。
カフスボタンはもちろん例えなんですが、
2015年後半には実際にそうなるようです。
MESHとタンジブル
タンジブルというのは「手触り感があるさま」という意味です。
ソニーの電子ブロックで MESH というものがあります。
これは基本的な物理要素 (回転、振り子、熱、音、光など)
を入出力とし、現実世界とのやりとりを
通信機器の輪に簡単に加えられるようなブロックです。
近い所ではレゴブロックのようなものです。
例えば、 (熱を入力として)
室温が高くなったことをセンサーで感知して、
そのブロックが別のブロックと通信して、
(回転を出力) 扇風機を回すとか。
他には、光センサーブロックで朝日を捉え、
十分な明るさだと判断したら
回転ブロックと通信してカーテンを巻き取る…
光目覚まし時計とか。
そんなことを誰でもすぐに形にできるもの、
というイメージで私は理解しています。
現状ではなかなか情報を触ることはできませんし、情報はモノを動かせません。
人、モノ、情報がそれぞれ、互いに見えて触れる世界が
研究者や専門家だけでなく、一般社会に広がるのではないか、
そうなることでより多くのアイデアが形になるのではないかという気がします。
わかりやすい変化
例えば、
- スケジュールと天気予報に基づいて傘を持つように教えてくれる
- 家を出る人に財布忘れを指摘してくれる
- 電車で傘を忘れないように、おりる直前に傘が自信の存在を教えてくれる
- 冷蔵庫の中身だけでできる料理を教えてくれる
- 掛け違いそうになるとボタンがそのことを教えてくれる
- 睡眠時の動きや、廊下を歩くときの動きから健康状態が分かる
こういった簡単なアイデアを試作・実現することが
10年前は面倒・困難 (時間単位、日単位…) でした。
今後は分単位で作れるようになるかもしれませんし、
本当に誰でもできるようになるかもしれません。
きっと、これからの IT ネイティブ世代の人たちは、
現実世界と仮想世界というような世界の見方ではなく、
人、モノ、情報がシームレスに影響しあうような
そんな世界になじんでいるのでしょう。
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