エンジニアから見た年末大掃除 (三部作) : 清掃編!

整理・整頓がしっかりできていれば清掃は簡単。ものをどかして、汚れをおとし、もとの位置に戻すだけです。いつの間にか整理や整頓にならないように気をつけてください。

年末大掃除の季節ですね。

手際よく掃除を進めるためには
以下の3つを区別することが大切です。

  1. 整理
  2. 整頓
  3. 清掃

今回は掃除の最後に行う
清掃についてお話しします。

清掃とは?

ものを減らしたり、位置をかえることなく
汚れを落とすことです。

ただし、最初から明らかにゴミと分かっているものを
捨てる…これはものが減りますが、例外的に清掃に含めます。

不要とおぼしきものを見つけ出すことは
整理であって清掃には含めません。

なぜ整理、整頓、清掃の区別なく一緒くたにしてしまうのか

人類の、いえ、もっといえば生物の歴史のなかで
もの (資源) がありあまるという状況は稀です。

つまり、整理 (=捨てる) という能力は
不要であるばかりか、基本的には生存上有害。
ですから、人間は生物の仕組みとして、
ものを蓄えるようにできていると言えます。

また、持ち物がすくなければ、
それを使いやすく収納するといっても
場所やレイアウトも限られます。

進化的観点から考えると、整理と整頓は
あまり重要ではなかったと言えます。
むしろ、出番がなかったと言えるでしょうか。

一方、清掃は重要です。
衛生状況によっては病気になって死ぬかもしれません。
生命にとって清掃は整理・整頓よりずっと重要です。

ですから、私たち人間にとっての
掃除とは基本的に清掃 (=衛生状況を良くすること) です。
飽食の時代、使い捨ての時代がやってきたことで
急遽それに対応すべく、既存の枠組みに
整理と整頓が加えられたため、
人間は整理、整頓、清掃をうまく区別して
実行できないのではないかと思います。

清掃をうまくやるには

清掃するときに、
整理と整頓を決して同時にはしないことです。

以前の記事でもお話しましたが
特に整理は非常に覚悟のいる作業です。
ついでにできることではありません。

エンジニアから見た年末大掃除 (三部作) : 整理編!

小さな決断であっても、意思力とでもよぶべきものを消費します。
大掃除中、絶え間なくものの要・不要を決断し続けるのは無理があります。

コロンビア大学の Sheena Iyengar 博士は
「The Art of Choosing (選択の科学)」で以下のように示しました。

  • 普通のアメリカ人が1日にする選択の数は70
  • 普通のCEOが1週間に従事する職務の数は139個

CEOの職務は決断ですから、つまり
ざっくり毎週139個の決断をしているのでしょうか。
そして、この決断のうちの50%は9分以内に行われます。

あのときの思い出のCD、
まだ使えるMDプレーヤなど、
これを最終的には捨てられるとしても
最初に見た瞬間からゴミだと感じられるでしょうか?

これらをゴミだと決めることには意思力が必要です。

想像してみください。
例えば、1日で今年着るためのの70着の洋服を選ぶ、
1日で今月の90食分の献立を決めるなどに
どのくらいの意思力が必要かということを。
1日で何回も決めるのは結構大変なことです。

大分、整理の話をしてしまいました。
清掃と同時に整理をすると具合が悪そうなことが
なんとなく伝わるでしょうか。

大掃除は年末にすべきではない?

よくよく考えると、大掃除は
年末にすべきではないかもしれません。

昔とちがって、ともすれば
清掃よりも、整理・整頓がメインになります。
それは決断力を要する仕事です。
わざわざ慌ただしい年末にすることもありません。

また、清掃に使う化学薬品は
おおむね暖かい方が反応が良く、
汚れも良く落ちます。

年度始めや年末の忙しいところを避け、
掃除で身体を動かすことを考慮して
暑すぎたり寒すぎる時期も避けると…
9〜11月に大掃除の実質的な部分を済ませるのが
合理的なのかもしれません。

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