エンジニアから見た年末大掃除 (三部作) : 整理編!

掃除の一大要素を構成する『整理』。整理の本質は要不可欠である可能性が低いものを捨てることだけれど、それを実行するのは、人間にとって整理は遺伝子レベルで難しい。整理との戦いに工夫を凝らして勝利するか、それとも捨てることをあきらめて貸し倉庫代 1200万円を工面するか。整理は奥深い。

年末大掃除の季節ですね。

手際よく掃除を進めるためには
以下の3つを区別することが大切です。

  1. 整理
  2. 整頓
  3. 清掃

今回は掃除の一番最初に行う
整理についてお話しします。

整理とは?

整理とは必要不可欠である可能性が低いものを捨てることです。

人間は全知全能ではありませんから、
そのものの要・不要を完全に知ることはできません。
いつか使うかもしれないと思っても
死ぬまで使わないかもしれません。
逆に、絶対に使うと思ったものでも
すぐに必要になることもあり得ます。

ですから、『不要なものを捨てる』ではなく
必要不可欠である可能性が低いものを捨てる』と考えることが、
的確に整理をするために重要になってきます。

人間にとって整理は遺伝子レベルで難しい!

ところで、みなさんはものを的確に素早く捨てられますか?
それが気持ちよくできるという人は
なかなか居ないのではないかと思います。

実際、捨てるというのは人間にとってかなり難しいことです。
なぜなら、人間は捨てることで痛みを感じるからです。

飽食、使い捨ての時代。
それは人類のごく一部、先進国の人間が
ほんの50年間おかれた環境にすぎません。

人間にとって、ものが貴重ではない時代はありません。
人類の数百万年の歴史は食料不足、もの不足の歴史でもあります。
飽食、使い捨ての時代と言っても
やはり資源には限りがあり、本質的にものは貴重なのです。

ものを失うことは貴重な資源を失うことであり
個人の生存や、子孫の反映に悪影響であるから
それは極力さけるべきことだと遺伝子レベルで刻み込まれています。

実際に、捨てることの不快感を感じるとき
痛みに関する神経系が働くことが分かっています。
捨てることはとても不快感を伴うものなのです。

捨てることは痛みとの戦い!

整理はとは本質的に捨てることです。
痛みとの戦いは避けられません。

有効な戦略は主に2つです。

1つは買うときの工夫です。
新しいものを買うために何を捨てるかを決めるのです。

1つ買ったら、その代償として必ず何かを捨てます。
あなたの時間は無限ではありません。
あなたの時間は貴重なのです。
より劣るもの、よりつまらないものに掛ける時間などありません。

口癖が「時間があまって仕方が無い」でないかぎり、
より良いもの、より面白いものをとるためには
いまもっているものを捨てるしかないと分かります。

  • これまでに試したことのない新しいものである。
  • 今もっているものと同じ役割だけれど、より良いものである。
  • 1つのもので、今もっているものの2つ以上と置き換えられる。

古いものを捨ててでも欲しい、
そんな新しいものだけを買うのです。
そして、新しいものの購入と同時に
古いものとお分かれします。
この図式は痛みを和らげてくれます。

ついでに、自分にふさわしい本当に欲しいものを
厳選する効果もありますから、
無駄なお金と時間を使わずに済みます。

もう一つは捨てるのがもったいないと思ったときに、
それと同時に、チャンスを捨てるという
これまた、もったいないことをしていると意識することです。

自分が死ぬまでに、その生涯のなかで何を経験するのか。
未来の経験や思い出を減らしてまで、維持すべきものなのか。
死ぬまでに絶対したいことか、そうでないことか
そのような観点で考えるのです。

捨てることは、遺伝子レベルで生存に関わることとして
刻み込まれているのですから、
このくらいのレベルで考えなければ釣り合わないのです。

どうしても整理できない場合

ビニール袋や段ボール箱を用意して
捨てるもの候補をガンガン放り込んで行きます。
放り込んだら中身が見えないように封をし、
封じた日付を書き込んで、押し入れや倉庫へ放り込みます。

封印を維持するため、最大の努力を払います。
1年間封印を維持できたら中身を見ずに、
人に捨ててもらいます。

最悪、捨てられなくても大丈夫です。
貸し倉庫にお金を払えば仮想的に整理できます。
仮に、あなたに寿命がくるまで一度も整理しなくても
残された人たちは何も考えずに倉庫の中身を捨てられます。
ですから、貸し倉庫代以外に目立った損はありません。

貸し倉庫代が平均月2万円としても、
50年で掛かる費用は1200万円です。
比較で言えば、1200万円もらえるよりも
生涯を通して整理しないでいられることの方が
幸せといえるなら、そもそもまったく損していません。

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