だれでも人工衛星を使える時代がやってくる

SpaceX は低価格のロケット技術が実現すれば、宇宙旅行は身近になり、インターネットが世界中に広く行き渡ります。しかし、それ以上にすごいことは、ロケット、人工衛星、宇宙といったものを特別ではない、誰にでも手が届くものに変えるということだと思います。だれでも人工衛星を使える時代がやってきたら世界はどう変わるのでしょうか。

低価格ロケット技術と700機の小型人工衛星でインターネットが全ての人に届く

Elon Musk のスタートアップである
SpaceX は低価格のロケット技術を開発しています。

手頃な料金での宇宙旅行の実現や、
700機もの小型人工衛星によるインターネット接続など、
メディアをわかせています。

通信衛星の700機という数は
現在最大の通信衛星ネットワークである Iridium の10倍です。
世界のどこにいてもインターネット接続できるようにという点では
Googleは気球、Facebookは無人機で頑張っています。
世界中がIT市場になる日が近いのかもしれません。

人工衛星が特別なものでなくなることによる質的変化

しかし、宇宙旅行やインターネットよりも気になることがあります。

スマートフォンの普及はセンサーを小さく安くしました。
そして、それを人々が日々身につけるものにしました。
これにより、ライフログが特別なものではなくなりました。
この質的な変化が、ITヒューマンヘルスケアを始め
多くの社会的な変化を生み出しています。
法整備が追いつかないほどに。

同様に人工衛星が特別ではなくなった世界を想像して下さい。
低価格ロケットがもたらす注目すべきは変化はそこにある気がします。

人工衛星でなければ得難いデータが
誰でも自由に得られたなら何が起こるでしょうか。
例えば、1万機の高性能な人工衛星が打ち上げられ、
そこで得られたデータは世界中の分散サーバに置かれ
広く活用できる体制が整えられる。
まさに、だれもが人工衛星を使えるのに近い状態です。

イギリスはロンドン五輪の際、データはあれど、
サービスとして整えるには時間とお金がない。
そこで、データを広く解放するという実験を行いました。
ロンドン五輪ではオープンデータ化で、
多様な観光客へのサービス向上が、
低コストかつ短期間で実現したといいます。

英国政府における交通分野のオープンデータの取り組みについて(海外現地調査報告海外現地調査報告)

日本でも、東京メトロがそれにならって
運行情報を無償公開し、オープンデータの活用に100万円の賞金を用意して実験しています。

人工衛星のオープン化、人工衛星APIの時代。
SpaceX のニュースからはそんな未来を感じました。

人工衛星ネットワークという集金箱

民間企業が人工衛星ネットワークを作り
オープンデータとしてビジネスを展開するなら
それは、けっこうな集金箱にもなるのかもしれません。

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