HDMIケーブルの最大長は? 10メートル以上の HDMI ケーブルを使うときは要注意! MacBook Pro Retina で使えないことがある!

実はHDMIケーブルの最大長というものは特にありません。しかし、10メートル以上の HDMIケーブルでは残念ながら映像が映らず、使えないことがあると知られています。ちゃんと使えるかどうかは、ケーブルだけでなく、入出力機器の特性にも左右されます。そこで、実際に簡単なテストを行いました。MacBook Pro Retina と 10メートルの HDMIケーブルで繋いだところ、使えない液晶ディスプレイに遭遇しました。省電力機器、あるいは安価な機器で長い HDMIケーブルを使うときは特に注意が必要なのかもしれません。

実はHDMIケーブルの最大長というものは特にありません。
5、10、15メートルなど
様々な長さの HDMI ケーブルが売られていますが、
これらは全て問題なく使えるのでしょうか?

HDMI ケーブルの商品説明を見ても
使えるのか使えないのかイマイチはっきりしません。

www.hdmi.orgで調べてみる

http://www.hdmi.org/index.aspx で調べると
以下のように、10メートルくらいの長さから信号補償が必要だと分かります。
また、HDMI はセレクタなどの機器への電源供給能力がありますが、
出力や消費電力は機器によってかなり左右され、
組合せによっては電力不足で正常動作しないことも分かります。


Q. How do I run HDMI cables longer than 10 meters?

There are many HDMI Adopters working on HDMI solutions that extend a cable’s effective distance from the typical 10 meter range to much longer lengths. These companies manufacture a variety of solutions that include active cables (active electronics built into cables that boost and extend the cable’s signal), repeaters, amplifiers as well as CAT5/6 and fiber solutions.


Q. If an HDMI accessory device (i.e. switch box, cable booster) does not have a dedicated power supply, is it still compliant and will it work?

An HDMI device that has active electronics should have a provision for external power in order to be compliant (e.g. a receptacle to allow the use of a standard power adapter, sometimes called a power “brick”). Here we are drawing a distinction between “active” devices that actually have some powered electronics, and “passive” devices, such as some switches (more on those later).

Some active devices, such as actively powered HDMI cables or in-line signal extender boxes, will by default attempt to power their electronics by taking power from the 5V line (+5V power) available on the HDMI connector. The HDMI specification requires all source devices to provide at least 55mA (milliamps) on the 5V line for the purpose of reading the EDID of a display. While 55mA is not enough current to operate most HDMI accessory devices (which typically require about 100 to 150mA), most source devices on the market today provide significantly more current on the 5V line than the HDMI specification requires. As a result, the vast majority of accessory devices can operate when interfaced with a source device that provides more than the required current (i.e. over 100-150mA) on the 5V line. However, manufacturers should provide a provision for their powered HDMI accessory devices to obtain external power, and consumers are encouraged to look for this external power provision when purchasing such products.

Looking to the future, not all HDMI devices may provide this much power over the 5V line. For example, as HDMI expands into more and more portable applications (cameras, camcorders, laptops, etc.), power consumption is often much more of an issue, and such devices may not power the 5V line with the > 100mA required by such “active” devices. Again, consumers should consider ensuring that their active HDMI accessory device purchases have a provision for external power for this reason.

製品レベルで言うと、
10メートル以上の HDMIケーブルを
安心して買うことはできないと分かりました
。。。

テストの条件

歯切れがわるいので、実際に試すことにしました

HDMI 機器は少なくとも
5V、55mA は出力することになっています。

省電力なノートパソコンでは
仕様ギリギリの電力でバッテリ駆動時間を重視し、
デスクトップパソコンでは
余裕をもって多めに電力を供給しているかもしれません。

そこで、以下の 2台のパソコンから HDMI 出力してみました。

省電力のパソコン
MacBook Pro Retina 15インチ Late 2013
Intel Iris Pro Graphics を使用。
※Nvidea GeForce GT 750M は非搭載
普通のデスクトップパソコン
Windows 8.1 のデスクトップ。
GeForce GTX770 4GB を使用。

接続相手は液晶テレビ (Panasonic TH-L37DT3) です。

HDMI ケーブルには、以下の 2本を選びました。

ケーブルの選定基準は単純です。

ずばり安いこと。
1本5万円のケーブルなら映る……
という情報には大した価値がありません。
金額を気にしないのであれば
DisplayPortケーブル、LANケーブル、HDMIの信号補償機器を買えば
10メートルどころかずっと長い距離を繋げられます。

HDMIケーブルは 10メートルあたりから
特別な機器が必要となってくるので、
10、15メートルの HDMI ケーブルで簡単な限界点探しをしてみました。

なお、10メートルの HDMIケーブルはかなり選択肢があるのですが
amazonでの評価が高いこと、そして、同メーカーが
15メートルのパッシブなケーブルを作っていること
(=短い HDMIケーブルしか作っていないところより技術力が高めと推測)
から選びました。

10メートルでも繋がらない?15メートルでも繋がる?機器の特性にも要注意!

では早速、以下が実験結果です!

10メートル 15メートル
MacBook Pro Retina
15 (Late 2013)

(不安定)
×
デスクトップパソコン

MacBook Pro Retina では 10メートルのケーブルが
ちょっと不安定に繋がりました。
しかし、手近にあったとても安い
液晶ディスプレイに繋いだら映りませんでした。
なお、15メートル のケーブルはまったく使えませんでした。

一方、普通のデスクトップパソコンでは
いずれのケーブルもまったく問題なく使えました。

MacBook Pro Retina の HDMI出力の信号レベルが
デスクトップパソコンよりは低いのでしょう。
また、とても安い液晶ディスプレイの HDMI入力の
信号に対する許容能力が低いのでしょう。

10メートル以上の HDMIケーブルが問題なく使えるかどうかは
ケーブル品質、そして、明らかに機器の特性の影響を受けます。

条件さえ良ければとても安い 15メートルの HDMIケーブルも問題なく使えますから、
ケーブルのレビューを見る時には入出力機器の特性も同時に見るのが良さそうです。

なお、HDMI出力の信号レベルの違いに関しては
グラフィック周りの回路の違いに起因すると考えられます。
もしかすると、専用のグラフィックボードを積んだノートパソコンであれば
10メートルのケーブルでも安定して使えるかもしれません。
逆に、専用のグラフィックボードを積んでいない
デスクトップパソコンは 10メートルのケーブルでも映らないかもしれません。

信号補償機を使えば HDMIケーブルを延長できる

いずれにせよ、
ケーブルに機器をあわせては本末転倒ですから
どうしても HDMI で長距離を接続する必要がある場合には
以下のようなキーワードで検索してみてください。

  • ブースター
  • リピーター
  • イコライザー
  • エクステンダー

これらを HDMIケーブルの間に挟むことによって
信号を補償し、20メートル以上の距離を繋ぐことができます。
ただし、これらの機器は電源が必要なことに留意して下さい。
以下の図のように、中ほどから電源ケーブルが出ます。

hdmi_amp

長距離をLANケーブルで接続し、端点でHDMIやUSBに変換する装置で、
ディスプレイエクステンダー、HDMIエクステンダー、USBエクステンダーなどよばれる機器もあります。

20〜40メートルにもなると、高品質な HDMIケーブルはとても高い上、
簡単なテストからご想像いただける通り、必ずしも使えるとは限りません。
20メートル以上であれば、始めから信号補償機などを考慮すると良いと思います。

以上、みなさまの長距離 HDMI ライフのお役にたてば幸いです。

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