テキスト入力がもっと便利になると、いつか「話す」よりも早い言語コミュニケーション手段になるかもしれません。もしそうなったとしたら、人類にどんな変化がもたらされるのか、興味は尽きません。
生き物の脳はかなり適応能力があります。
指が5本ではなく6本以上になる
多指症という症状があります。
脳は6本以上の指を難なく使いこなせます。
翼があればそれを使いこなせるでしょうし。
本来人間には備わらない感覚器官を埋め込めば
それも使いこなすだけの適応能力があります。
前回、
Dash を使って Mac OS X で最速テキスト入力!
で定型文を素早く入力するお話をしました。
このようなテキスト入力の効率化の
先にあるものは何でしょうか。
表面的には速記や編集効率の向上です。
ですが、それがある点を超えると質的な変化になります。
言語コミュニケーションで一番早いのは
「話す」ことだと思います。
少なからず、人間の脳は「話す」という
コミュニケーション手段にあわせています。
脳の適応能力は身体を超えていますから、
現在の身体とコミュニケーション手段が
思考の速度や枠組みを制約していると言えます。
話すより、そして考えるより早く
言語コミュニケーションがとれるようになると
これまでの「話す」人では到達できなかった
別種の思考に至るかもしれません。
キーボードやマウスはなかなか次世代がでてきませんが、
新しいコミュニケーション装置 (=入力デバイス) が発明され、
いつか人間の身体的制約を打ち破ってくれるのでしょうか。