ブロックされない広告: 広告を見てもらうためには AdRank で広告掲載順位を決めれば良い。

広告をブロックするソフトウェアの普及により、インターネット上の広告の10%ほどがブロック (=非表示) されています。それは広告主が見せたいと思う一方で、広告の受取手にとっては価値のない広告が多く掲載されるためです。Google を成功へと導いた Page Rank と同様に、広告の価値にランク付けをする AdRank (Advertisement Rank) で広告の掲載順位を決めれば、受取手にとって価値の高い広告が届くようになります。これは、広告のブロックをやめ、見てもらうための1つの解決策です。
よりお金を出した人の情報ではなく、みんなにとってより価値が高いと認められた情報ほど上位掲載することで、Google検索は既存の検索サイトを抜き去って成功を納めました。さて、同じことが広告ビジネスで起きない保証はあるでしょうか。

10人に1人は広告をブロックする

国連機関の国際電気通信連合 (ITU) の主要年次報告書
Measuring the Information Society
によると、世界のインターネット利用人口は30億人を突破しています。

そして、インターネットで広告の表示をブロックする
Adblock Plus は3億ダウンロードを超えています。

広告の表示をブロックするソフトウェアが
Adblock Plus だけでないことを勘案すると、
インターネット上の広告の10%ほどがブロック (=非表示) されていると考えて大きなズレはないでしょう。

なぜ広告がブロックされるか

広告には、商品を売るためのものが多いです。

現在は、一人一人の興味や、今見ているコンテンツにあわせて
適切なカテゴリの広告を提示する仕組みもあります。
このような、ユーザの一人一人の特徴にあわせた
パーソナライズの技術は今後ますます進歩して行きます。
ですから、広告が歓迎されるか嫌悪されるかの分水嶺は

  1. 絶対的に優れた商品か
  2. 圧倒的に安い価格か

という2点にかかってきます。

いつでも、だれもが良いものを安く買うことを望んでいます。
そのために、自ら望んでamazon、kakaku.com、新聞折込チラシを見るくらいです。

広告の見た目の煩わしさなど細かいことは本質的に重要ではありません。
商品と価格で真っ向勝負している広告の割合不足が、広告がブロックされてしまう棍本原因です。

広告のブロックをやめてもらうには

Googleは、Yahooを始めとする様々な検索サイトが十分普及したなかで成功を納めました。
そこにはどんな違いがあったのでしょうか?

Google検索の最大の成功理由の1つは、よりお金を出した人の情報ではなく、みんなにとってより価値が高いと認められた情報ほど上位掲載した点にあります。

その他のサイトでは、運営側の都合、スポンサーの都合
というものに配慮して掲載の仕方を決めていました。
つまり、みんなが見たいものよりも、
どちらかといえば見たくないものの方を優先することがあるわけです。
一方、Google はみんなが良いと評価したらそれは価値の高い情報とみなす
独自の評価方法 (Page Rank) で掲載方法を決めました。

ユーザは価値のあるものを好みます。
逆に、価値ないもので時間を奪われることは嫌います。

ですから、広告にも Google の Page Rank と
同じ仕組みを適用すれば良いのです。
これにより、より優れた商品の広告、
同一商品であればより安い広告が優先的に受取手の目にとまるようになります。

このようなルールで表示される広告をブロックすることは
より良いもの、より安く買うための機会の逸失と同じです。
より劣るもの、より高くかうことに直結します。
それを避けるには、広告のブロックをやめるしかありません。

広告配信者が広告主の支払う金額ではなく、
AdRank (Advertisement Rank) に基づく広告配信を行うようにすれば
広告のブロックへの直接的な解決に繋がるでしょう。

AdRank は既存の広告の枠組みの脅威になるか?
広告による収益モデルはどうなるか?

おそらく併存し、収益モデルも変わりません。

以下の3つの立場で考えます。

  1. 広告主 (小売り、商品を作る人など)
  2. 広告配信者 (Google(アドワーズ)など)
  3. 広告掲載者 (Webサイト、Blogを運営する人など)

広告主が商品や価格に自信を持っていれば AdRank に基づく広告が有利でしょう。
そうでなければ、既存の枠組みで (お金で目立てる) 広告を使えば良いのです。

AdRank に基づいて上位掲載されるような広告とは
クリック率やコンバージョン率が必然的に高い広告です。
競馬の本名馬のようなものです。

例えば、AdRank に基づく広告掲載を希望する広告主には
広告掲載料を無料とし、クリック時の課金はなく、
コンバージョン時のみに低い率で広告料をとるとします。
本名馬なので優遇します。

本当に本名馬であれば非常に高いコンバージョン率を達成しますから、
広告主は収益を上げられますし、
広告配信者も絶対額としては十分な広告料を得るでしょう。
また、実際には本名馬でなかった場合、
広告主は本名馬になる努力をするか、
お金で目立つ広告に切り替える必要があります。
これまでと同じ広告の枠組みになるだけです。

広告主にとっては選択肢 (=広告チャンス) が増え、
広告配信者の実入りはそれほど変わらないでしょう。

また、広告掲載者に AdRank と お金 のどちらベースの広告を表示するか
その選択肢をもうけるとします。
それに伴い、AdRank ベースであればコンバージョン率が高いので
コンバージョンあたりの報酬比率を下げておきます。

コンバージョン数はPVに概ね比例しますから、
広告掲載者がいずれを選択しても、
広告配信者の支払額と広告掲載者の受取額は
いずれも現在とあまりかわらないでしょう。

ですから、AdRank は既存の広告の枠組みの脅威にならないでしょうし、
広告による収益モデルも存続することでしょう。
しかし、変化は避けられないとも考えます。

インターネット広告の変化、Googleの変化、そして新しいサービス

AdRank はコンバージョン率、すなわち収益に関わるため、
実際のところ、Googleアドワーズなど、既存の枠組みでも一応考慮されています。
ただし、広告の受取手の利益を最大化するのではなく、
Google (アドワーズ) などの広告配信者の利益を最大化する方向です。
ゆえに、自身の利益 (=存続可能性) をあるていど確保した上、
広告の受取手の利益を最大化するサービスには最終的に勝てません。

広告のブロック率の高まりは、
広告を常に表示し続けることで得られる利益より、
不利益の方が多いことを表しています。

Google の収益の屋台骨は広告です。
Page Rank のように 広告の受取手であるエンドユーザの
支持をえられる形になるように少しずつ工夫してくるのか、
それとも、Google の屋台骨を奪い取り
あたらしく時価総額何兆円の IT企業が生まれるのか。

根本的に、モノが売れなければ広告主は存続できませんし、
そうなれば、広告配信も広告掲載もない。
AdRank で、エンドユーザの利益を最大化する形、
それを超えて人類の利益をより大きくするための広告を目指す。
そんな事業にチャンスがあるのかもしれません。

先日の Adblock Plus の件 (OS X 10.10 Yosemite で Webページに埋め込んだ YouTube や Facebook が表示されない!?) から、
ふと、このような考えが頭をよぎりました。

お問い合わせについて

業務として技術コンサルティングやシステム設計・開発を行っております。
気になることがありましたらご相談下さい。
ご相談のみで完結する場合、コンサルティング費用の目安は
内容によりますが1時間で5千円〜1万円ていどです。
コンサルティングや開発を検討されるその前に、
まずはお気軽にコメントやメールでご連絡下さい。
ご契約前のコメントやメールでのやりとりは無料です。

お問い合わせフォーム

お急ぎの場合など、ただちに業務対応が必要な場合は、こちらのお問い合わせフォームをご利用ください。かきしちカンパニーお客様窓口が直ちに対応いたします。
※窓口へのお問い合わせ、お見積もりは無料です。


お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文 (必須)

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*