日本国内で英語力を示すなら英検、日常会話やビジネスならTOEIC、アメリカへの留学ならTOEFL、イギリスの影響が強い英語圏の国への留学や永住ならIELTS、ヨーロッパの国々で英語力を示すならケンブリッジ英検などです。
英語の検定は何種類もあります。
例えば、英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検などです。
IELTSやケンブリッジ英検はあまり耳慣れませんが、
日本国外では良く知られ、信頼されている検定です。
いずれの検定を受けるにせよ、英語の能力を磨く必要があることに変わりはありません。
しかし、日常会話、ビジネス、留学、永住権の取得など、目的によって重視される検定が異なります。
せっかく検定を受けるのであれば、合目的的な検定を選んだ方がお得です。
ここでは5つの検定について簡単にご紹介します。
英検
- 目的
- 日本国内での英語力の評価。
- 有効期限
- 一生有効
- 特徴
- 日本国内でのみ非常によく認知されている。
TOEIC
- 目的
- 日常会話、ビジネス。日本国内の大学、企業からの評価。
- 有効期限
- 2年間
- 特徴
- 日本国内でよく認知されている。海外でも受験できるが、そちらはIELTSやケンブリッジ英検の方が使われるため、以外に海外での認知は今ひとつ。
※この有効期限2年とは、2年間は公式に試験結果を再発行が得られるということです。2年を過ぎると履歴書に書いてはいけないという意味ではありません。しかし、事務や人事の方が、2年を過ぎたスコアは完全無効と認識しておられる可能性もありますので、疑問が出た際には、うまくコミュニケーションをとってください。
TOEFL
- 目的
- 非英語圏出身者のアメリカの大学・大学院への留学。大学、企業からの評価。
- 有効期限
- 2年間
- 特徴
- 海外で通用する英語検定のスコアという点では TOEIC よりもこちら。非英語圏出身者でアメリカの大学・大学院への進学希望者以外にはあまり認知されていない。
IELTS
- 目的
- イギリスの影響が強い国々での英語力の評価。日本国外の大学、企業からの評価。留学、就職、昇進、永住。
- 有効期限
- 2年間
- 特徴
- 英語圏で通用するが、日本国内ではあまり認知されていない。読む、書く、聞く、話すの4つの能力を評価する。0〜9の熟練度としてレベルが示される。※9が一番スコアが高い。
※この有効期限2年は試験結果を受諾するか否かにかかわります。スコア相応の実力を示せない場合は、2年以上前のスコアを受諾してはいけないことになっています。
ケンブリッジ英検
- 目的
- ヨーロッパの国々での英語力の評価。日本国外の大学、企業からの評価。留学、就職、昇進。
- 有効期限
- 一生有効
- 特徴
- 英語圏で通用するが、日本国内ではあまり認知されていない。合格証書がケンブリッジ大学から発行される。読む、書く、聞く、話すの4つの能力を評価する。KET、PET、FCE、CAE、CPEと5つのレベルがある。※CPEが一番難しい。
最後に
というわけで、
オーストラリアへの永住が目的なら IELTS (若さと技術も要件だけど) 、
アメリカの大学へ行くなら TOEFL、
海外の英語圏の企業で仕事をするなら ケンブリッジ英検で FCE 以上をとっておく
など、同じ英語の能力を磨くにせよ、目的にあった検定を選んでおくと良いです。
余談ですが、
国内の大学では (大学ごとに規定が異なりますが)
いずれかの (大学指定の英語検定の) ハイスコアを持っていると
英語の単位が与えられることがあります。
大学を受験される方で、大学入学までにハイスコアをとると
決めたおられる場合には、このあたりも調べておくとお得です。
以上、これから検定を選ぼうという方のご参考になれば幸いです。